●3人目が生まれるのに合わせて、育児休暇を2ヶ月取得した。
1人目、2人目の時は、育児休暇を取ろうなんて、少しも頭をかすめなかった。
育児休暇という言葉は知っていたけど、テレビ・ネットの中の話しで、遠い存在だった。
それが、会社で育児休暇を取る人が出たのだ。
衝撃的だった。
「あっそうか、取っていいんだ」とストンと腹に落ちた。
その時既に奥さんは妊娠中だったから、「育児休暇を取る」と宣言した。
奥さん的には、今まで育児休暇なんて取らずにやってきたから、ムリして取る必要ないと話していた。
気になっていたのは2つ
①会社で周りの人達に迷惑かけるんじゃないか。
②収入が落ちること。
①は幸いというか、どちらかと言えばホワイト寄りの企業に勤めているから、大丈夫だと確信があった。
事実、誰にも反対されず、嫌味も言われず取得の手続きができた。
もちろん2ヶ月間困らないように、マニュアルを作ったりして、引継ぎをしっかり行った。
②は健康保険から67%出るとは言え、収入が落ちるのは間違いない。貯金も潤沢にある訳でもなく、むしろ少ない方かもしれない。
貯金から持ち出しがあるのはキツかった。
周りの人達に恵まれ、お金もなんとかなるさと、育児休暇に踏み切ったのだ。
●実際には、出産予定日から休暇開始した。(生まれるまでは有給にした)
だけど予定日を過ぎて、待てど暮らせど陣痛が始まらない。結局予定日を10日間も超過して陣痛が始まった。
生まれないなら生まれないで、結構キツかった。
奥さんはもがき苦しむ陣痛を今か今かと待ち続け、精神的に疲れてしまっていた。それをなだめすかしながら、ずっと待ったのだ。
陣痛が来た時(真夜中)は本当に嬉しくて、病院に送って家で待機(2人子供いるから)してる時は興奮して眠れなかった。
●無事出産してからはもっとキツかった。
母乳とミルクの混合でいこうと決めていたから、自分はミルク担当だった。
赤ちゃんには3時間ごとにミルクを与えなければならない。
お湯沸かして、ミルク作って、飲ませて、哺乳瓶洗って、熱湯消毒してとやっていると、だいたい30分。
3時間+ミルク時間30分で1ターンになる。
それを延々と昼も夜も関係なく繰り返すのだ。慢性的な寝不足になる。
奥さんと順番でやればいいかもしれないけど、奥さんは3時間くらいで母乳を出さないと痛くなるらしい。
奥さんが起きるなら、自分も起きなければならない。なぜなら自分から育児休暇取りたいと言い出したからだ。
いつも一緒に起きていた。
自分が寝ぼけて起きれなかったのは、たぶん1~2回だったはず・・・
1日8回のミルクで、1ヶ月で240回もミルク作るのか~と愕然もした。
●ひたすら寝不足で同じパターンの生活が続く1ヶ月検診が終わるまでは、本当にキツかった。
赤ちゃんも外出できないし、奥さんも安静が基本だからね。
1ヶ月検診超えて、近所でも外出可能になって、少し楽になった。
奥さんと交代で、一人時間を取ったりした。
ミルクも夜中は4時間おきにして、だいぶ楽になった。3時間と4時間では天と地の違いがある。
●そこからはあっという間だった。
いつの間にか会社に行く日がやってきて・・・自分の育児休暇は終わった。
あれもやろう、これもやろうと思っていたけど、出来なかったことも沢山ある。
育休が終わってだいぶ経ってから、この文章を書いている。
3人目もすくすくと育ち、元気一杯だ。
だいぶ思い出になってしまったけど、本当に良い体験をしたと今でも思う。
もしも4人目ができたら育休を取るかと言われれば・・・微妙かな(笑)